カワサキZ1の説明、KAWASAKI-川崎重工業が1972年から1976年にかけて製造販売していた総排気量903ccのオートバイである。

特徴としてはDOHCエンジンの採用、4本マフラーの装着で商品の向上を図った。

事前のメディア対策も功を奏し、

その後1976年にZ900、1977年にZ1000とマイナーチェンジを繰り返されていったが903ccであるZ1の4本マフラー30年以上たっても人気となってます。

P1040712.JPG

1900年代の川崎は戦闘機、偵察機などの軍用機、軍艦、機関車などの開発をしており戦闘機に関しては最大速度610km/時、高度1万メートルでも編隊飛行が可能であるなど当時の世界水準をいく高性能機を製造するメーカーとして世界から知られました。

のちに敗戦を迎えて高度成長期になり大型モーターサイクル事業にも進出していくことになります。

当時の川崎重工カワサキでは世界で通用する空冷4気筒750cc以上の大型車構想など他のメーカーよりも強く持っており、少数の技術者でエンジン試作等を行いMade in Japanから出発して、やがては2輪で圧倒的な世界進出を果たして世界のKAWASAKIオートバイにするという目標をもちチャンスを伺っていた。

ところが、1968年の東京モーターショーにおいて、ホンダが作ったドリームB750Fouのr突然の発表にて事態は一変する。カワサキとしてはやがての世界どころか、製造国である国内で出鼻を挫かれた格好となった。これには技術者は大変なショックと衝撃を受けて心機一転しスタイル、動力性能、装備も含めた形で川崎が得意としてるさらなる大型化、大排気量化で勝負をかけるべく基本設計の見直しが行われた。

P1040741.JPG

不意を突かれたCB750Four発表から3年遅れて1972年秋に903ccとなった大型化したオートバイとしてZ1-900を発表するに至ったものの、なんとライバル国内メーカーがバイクの排気量を750ccまでとする自主規制の動きに出てしまった。

さらに出鼻を挫かれ慌てたカワサキ側が取った行動とは長年開発したZ1の排気量を国内販売に関しては急遽ボアダウンし750ccに最適化するという前代未聞の対策となってしまった。おかげで後々伝説となるZ2が誕生する事になる。

結局KAWASAKIの自信作であるZ1-903ccは日本国内で動力性能を発揮し認められる事も無く海外に細々と輸出する結果となり1975年1月~12月の米ドル対円の為替相場レートは1ドル300円程度で海外でも、ただ単に高いバイクとなり、日本への逆輸入での購入となると運賃含め当時のバイク新車が4台買える値段となってしまった。

P1040734.JPG

細々ながら海外での販売成績は好調だったようで1968年の 2ストH1マッハIIIから1971年のH2マッハIV750ccで一定の支持があり高性能・大型車のカワサキのイメージは何とか北米および欧州で一応は定着したが当時の構想からすると満足できるものではなかったが、アメリカの白バイがKAWASAKIを採用するなどしてメンツは保たれました。

さらに追い打ちをかけたかのように1975年より二輪免許制度が変わってしまい運転免許試験場での技能試験または自動二輪免許限定解除審査の合格者のみに交付されるようになる、いわゆる「一発試験」となってしまう。さらに合格者数は全受験者の数%未満ともいわれる難関であったため、免許そのものが一般市民には取れなくなってしまった。

大排気量化を得意としてたKAWASAKIは国内で完全に方向を見失ってしまった。

さらにレプリカブームにおいての販売不振により撤退も検討されていた川崎重工業の二輪車事業を救ったのがZ2の再来だと言われたゼファーのヒットで同社の大きな収益源に生まれ変わらせる原動力になった。

ゼファーZEPHYRは英語で西風を意味し、西日本の川崎明石工場から吹く西風は業界への新風となるべく願いを込めて名付けられた。これによりレプリカ全盛のユーザーのバイクの選びが根底から変わりネイキッドスタイルという新しい時代を迎える事になる。

P1040704.JPG

現在ではKAWASAKI空冷バイクは中古市場では価格がかなり高騰気味です。

  • 製造初年:1972年
  • 全長×全幅×全高:2200(欧州仕様は2245)× 865 × 1170 mm
  • メインフレーム:鋼管ダブルクレードル
  • サスペンション形式:
    • フロント:正立テレスコピック
    • リア:窒素ガス封入式ショックアブソーバ×2
  • ブレーキ
    • 前輪:ディスクブレーキ(シングル)
    • 後輪:ドラム
  • 乾燥重量:230 kg
  • エンジン形式:Z1E型(空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒)
  • 総排気量:903 cc
  • ボア×ストローク:66 × 66 mm
  • 圧縮比:8.5
  • 最高出力:82 hp / 8,500 rpm
  • 最大トルク:7.5 kg-m / 7,000 rpm